音楽の効果と歴史
音楽療法とは、音楽の持つ波動を人間の脳波の波動に共鳴させて波形を変え、病気の治療や予防をするものです。音楽の持つリズム、メロディー、ハーモニーにより構成されている波動を、心身不調時の脳波に合わせて影響を与えることで改善するのが目的です。
音楽には、何と言っても人の気持ちに影響を与える力があります。聴いただけで楽しくなったり悲しくなったりするなんて、考えてみると不思議ですね。音楽療法は、誰しも覚えがあるこの力を病院や障害者施設など、医療・福祉の現場で治療に積極的に活用するものです。この力を意図的に利用して、リラックスさせたり、活力を引き出す効果を得るのです。
実際に一定の成果も報告されています。たとえば認知症の人が昔聴いた音楽を聴くことで症状の進行が抑えられ、心身機能が回復してくるとのことです。当時を振り返り、思い出を整理することが脳の活性化につながるようです。また、他者とのコミュニケーションの糸口ともなります。そのため老人ホームなどの医療機関はもちろん、家庭で高齢者と一緒に生活する場合にも応用ができると注目されています。
医療における補助的療法として音楽療法が明確な目的を持って始まったのは、第二次大戦後、1950年代の米国と言われています。日本でこの言葉が広まり始めたのは1970年代以降のことで、まだ歴史は浅いですが、全日本音楽療法連盟(JFMT)によると、一定の知識の履修や臨床経験などの審査を経て、1997年から4年間で約350名の音楽療法士が誕生したそうです。
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